副題は、ポイント引き算の欺瞞、または、価値の低い仮想マネーを高くみせて稼ぐ法、です。最後に書くけど、あなたも稼げます。
今さら的だけど。今回のルールは、よく言われている
「ポイント還元が大きい時に貯めて、小さい時に使う」
とかじゃないですから。
さて。家電量販店。
ポイント還元すごいよね。20%以上とかそういう、えらく大きい値が多い。
| 広告の品・○○特価¥21,800 |
| そして更に23%ポイント進呈 |
| 還元ポイント5014円分です |
| ポイント割引価格16,786円相当の販売金額になります! |
あれ1ポイントが1円だと、思っていますか?
誤りですね。
■ 1ポイントは、1円より安いんです。
何故かというとすごく簡単で、ポイントで支払った時はポイント還元が受けられないから。
円よりポイントは機能が劣る、つまり価値が劣るんです。
どれくらいでしょうね。
じゃあさっき得た5014ポイントを使ってみよう。
・ポイントで5000円/20%還元の商品を買う場合
→ポイントを得られない。
→5000pの支出。
・現金で5000円/20%還元の商品を買う場合
→獲得ポイント1000p。
→4000円相当の支出?
同じ物を買うのに、払う値が異なるのだから、ポイントと現金は価値が違うってことだよね。
この例だと、1ポイントはだいたい0.8円の価値ということ。
(正確にはもっとちゃんと計算せねばいけないけけどハショるよ)
だってポイントで円表示から直接引き算して○○円相当ってしてるじゃんよ。あれ1ポイント=1円ってことだよね!?
はい。あれが、1ポイント=1円のタテマエの顕れです。
■ 引き算を実質に見せる嘘
たとえば10000円/100%還元にしてみ?
10000pもらえるから0円相当でしょ。
でも、現実にはタダはでなくて10000円払っていて、ポイントと合わせて20000円分の買い物ができるだけだ。
それは50%引き相当とは言えるかもしれないけど、少なくとも0円相当=100%引き相当などとは言えない。つまり最終の、実質いくら、の値を得るのに引き算を使うのは誤りなんだよ。
ホントにね。引き算表示に関してはお役所から指導があってもいいレベルだと思うんだけどね。
■ 価値の低い仮想マネーを高くみせて稼ぐ法
つまり、1ポイント=1円としてお客様にポイントを「買って」いただいて、1ポイント=0.8円とか0.9円の内容で使っていただくことが出来れば、差分で儲けることができるわけ。
そのためには、ポイント支払分はポイント還元をしない等の低価値化をしながら、「1ポイント=1円」と思っていただくように色々工夫をしてトリックをしかける。「xポイント」を「x円分」と表示したり、値段から引き算をした値を大きく表示したり。もちろん、10ポイントで1円みたいな直接感の薄い制度にしないことも大事だね。
あとは、売れ筋かつ高価な商品では高ポイントをつけて客を群がらせて、差分をしっかり得る。同時に、安価で低ポイントな商品を量的メインに据えて「違和感」を抑えるバランス感も大事だ。全商品を50%なんかにしたら、タテマエが死んでしまう。
お得感を演出するためには、一番上の桁が繰り下がるのも有効だ。「21,800円→16,786円」というのは、同じ引き率の「19,800円→15,246円」よりずっと目立つ。ポイント還元方式では、先に繰り上がるように売値を足してから、ポイント還元率を調節するだけで出来るので非常にやりやすい。
円と等価、円と等価、円と等価。
この考え方をしっかり染みこませること、引き算や繰り下がりを駆使してお得感を演出すること、これが、価値の低い仮想マネー(=ポイント)を高くみせて稼ぐ法だ。
ポイントのために先払いしてもらったお金を先に運用できたり、ポイント支払は使い方が雑になる客が多いというのも店側ではおおいに役立っていると思うけどね。
というわけで。
■ あ、表題
書き疲れて忘れるところだった。
| ポイント還元方式を最大限に生かす、たった1つの買い方のルール |
|---|
| ポイント分の現金値引を交渉する |
はい。冒頭に書いた「あなたも稼げる」方法でもあります。
ポイントが円より安いという特徴を、自分で利用すればいいだけです。
上の例だと、「ポイントいらないから16,786円にしてくれ」と言うだけでいい。これが通れば、実際には5014円の価値が無い5014ポイントを、5014円として使うことができる。
お店のほうも、16,786円相当と表示してしまっている場合、つまり、1ポイント=1円というタテマエを自分で作ってしまっていて、そのタテマエは守らないといけない場合は、これはあまり無碍には出来ない。
もし、現金では引けない、または、現金では引き率が小さくしかできないと言われたら、じゃあなんでこんな表示してんの、と言えばよい。
引き算した値まで下げてくれるケースは少ないと思うけど、それに近い値になれば実際に安く買えているわけだし。そうでなくてもプレッシャーにはなるしねw
■ とはいえ
自分は素直にポイントでもらってます。
引き算表示は意図的なミスリードじゃないかと思っているし、そうなら好ましくないとも思っているのは確かなんだけど。それについて報いを受けるべきと思うかどうかは人による、ぐらいかな。
一番安い値段で買うんじゃないんだよ。折り合いのつく取引かどうかなんだよ。
というわけで。
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参考:
「ポイント還元の実質的な割引率」- 川村渇真の知性の泉
実際に計算してみた例が多くていいっすな。表題についてはここの文をモジらせていただきました。
ポイント30%と現金値引25%はどっちがお得? - ぐろぶ
ポイント30%に対してなら、現金値引きを交渉して25%にしかならないとしてもまだ現金値引きのほうがマシというお話。
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